国内外の株式や債券、不動産投資信託などに分散投資する資産分散型投資信託が人気を集めています。
分散投資の逆は集中投資ですが、ある特定の資産あるいは銘柄への集中投資は、相場見通しが当たれば大きな収益が得られます。しかし見通しが外れると大きな損失を被ってしまいます。資金運用で一度大きな損失を被ってしまうと、運用で損失を取り返すのはかなり難しく、心理的なダメージも大きくなってしまいます。このため運用をあきらめてしまうことにもなりかねません。また値動きの大きい特定の資産だけで運用していると、値動きそのものがストレスの原因、悩みの種になることもあります。
こうしたリスクを軽減させるために、すなわち運用の途中経過で大きな損失を被らないようにし、長期にわたってあまりストレスなく運用を継続し、結果として資産をちゃんと増やすようにするためには、分散投資を心がける必要があります。
その際、たとえば株式投資において複数の銘柄に分散投資をしたとすると、銘柄固有のリスクは軽減できます。しかしどれほど銘柄分散をしたとしても、株式市場全体の値動きによる影響を取り去ることはできません。株式市場全体が値下がりすれば、株式ポートフォリオも値下がりしてしまうからです。
したがって安定的に高いリターンを得るためには、ある資産の中における銘柄分散だけではなく、タイプの異なる資産への分散、すなわちアセット・アロケーション(資産配分)をよく考慮する必要があります。この時、値動きの異なる相関関係の低い資産を組み合わせることが重要です。値動きが異なる資産を組み合わせて運用すると、一方の値下がりは他方の値上がりでカバーすることが期待でき、資産全体として収益の振れを小さくして、安定的に資産を増やすことが可能になるからです。
こうした分散投資は、個別銘柄への投資や複数の投資信託を組み合わせて運用することによって実現できますが、投資に不慣れな場合は、何をどのように組み合わせればよいかの判断が難しくなります。また各資産に別々に投資すると、その値動きによって投資比率が変わってくるので、定期的なメンテナンス(比率が高くなりすぎた資産は一部を売却し、比率が低くなりすぎた資産は買い増す、など)も欠かせません。資産分散型投資信託を利用すれば、こうした点をすべて運用会社にまかせられるので、手軽に分散投資ができることになります。
実際に資産分散型投資信託に投資するにあたっては、少なくとも以下の点はあらかじめよく考慮しておくべきでしょう。
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(1)
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各資産への配分割合は納得できるか。
ファンド内における資産配分だけではなく、自分自身の現状の資産状況と照らし合わせて、その投資信託を組み入れることによって全体としてバランスの良い運用ができるかを検討します。
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定期的に分配金を受け取る必要があるか。
近年の定期分配型ファンドの人気を受けて、資産分散型投資信託でも毎月分配型や隔月分配型が人気を集めています。しかし定期的に分配金を受け取る必要がない場合は、無分配型あるいは少額分配型のほうが運用効率は良くなります。
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コスト(販売手数料+信託報酬等)は妥当か。
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自分自身で各種の投資信託等を組み合わせて運用する場合と比べてメリットを感じるか。
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なお、1つの商品だけですべての運用ニーズに応えるのは難しいので、ある程度納得できる資産分散型投資信託があったとして、そこで欠けている資産がある場合は、別途投資を行うことを検討しましょう。