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運用期間の長いファンドに注目しよう
2007年8月27日
投資信託の売れ行きは好調のようですが、運用期間が3年以上あるファンドは資金流失の傾向(困ったことに主に日本株ファンド)にあるようです。メディアの広告などでは、新規設定のファンドの宣伝は行われますが、時の経過とともに一部の人気ファンドを除き露出が減ってしまう。投資家の心変わりなどで、新しいファンドのほうに投資妙味があるのでは?という心理が働いていることも資金流失の一因なのかもしれません。
しかしながら、運用期間の長いファンドは資金流失気味ではあるものの、運用成績は好調という相反する結果となっているのです。
2007年6月末の基準で、運用期間が1年以上3年未満の1年リターンの平均が同期間の東証株価指数(TOPIX)騰落率を3.13%下回っているのに対して、運用期間10年以上のファンドの10年リターン(年率)の平均は、同期間の東証株価指数騰落率を2.77%上回っているのです。
具体的には、日本株を投資対象とするファンドで、運用期間が10年以上経過しているものは64本。うち31本が東証株価指数を上回っているのです(いずれも、モーニングスター社調べ)。
私たち投資家は、ついつい新しいものに未知なる期待を抱いてしまいますが、こと投資信託に関しては運用期間の長いファンドのほうに運用成績が好調であるファンドが多いのです。しかも、これらのファンドのほうが、募集手数料や信託報酬も低く抑えられていることがほとんどです。
では、なぜ運用成績が好調なのでしょうか。考えられるのは、投資信託には信託期間という運用期間が決められているものがありますが、運用成績が芳しくない投資信託は償還されてしまい生き残るのが難しいのではないかということです。
逆に言えば、生き長らえているファンドは、運用成績が好成績であるがゆえに運用が継続していると思われるのです。
ただし、運用期間の長いファンドは、人気が離散しているため純資産額がやや少ないのがネックです。
言い換えれば、好成績の恩恵を受けている投資家が少ないはずなのです。
純資産額が大幅に減少すると、繰上償還のリスクがありえます。運用期間の長いファンドに投資する際には、純資産額の確認を忘れずに!
有限会社ファイナンシャルリサーチ 代表/AFP
深野 康彦
プロフィールとコラム一覧
1962(昭和37)年8月1日生
東京経済大学経済学部経済学科卒
株式会社 オリックス・クレジットを経て
平成元年4月 独立系FP会社エムエムアイ入社
平成7年12月 エムエムアイを退社し
平成8年1月 有限会社ワイズマネジメントを伊藤裕氏と設立
平成17年12月 同社を退社
平成18年1月 有限会社ファイナンシャルリサーチを設立し
現在に至る
※日本ファイナンシャルプランナーズ協会認定講師
個人の相談業務を行いながら、さまざまなメディアを中心に、個人の資産運用や管理、家計管理や見直しなど、お金に関する啓蒙活動及び、新聞・マネー雑誌、経済誌などへの執筆・取材協力および金融データの提供を行っている。
FPの養成講座や各種セミナーの講師、確定拠出年金導入企業の導入教育の講師、ラジオ番組のパーソナリティーなども担当している。
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本ページの掲載内容は、寄稿された執筆者の考え方や見方を紹介するものであり、当社が特定の金融商品や投資信託の個別銘柄を勧誘・推奨するものではありません。