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ポートフォリオ運用のかんどころ(7)~リスクをコントロールする~
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長期の資産運用では、如何に儲けるかではなく、如何にリスクをコントロールするかということが重要です。では、リスクをコントロールするとはどういう意味でしょうか。そしてリスクをコントロールすれば何が得られるのでしょうか。
リスク=収益のブレをコントロールするには、さまざまな投資対象をバランスよく組み合わせて(分散投資)、全体のリスクをできるだけ低減させるのです。これをポートフォリオ運用といいます。
ポートフォリオに組み込む投資対象は、なるべく値動きの異なる、できればお互い補い合ってくれるようなものを選択すると、全体のリスクが低減する「ポートフォリオの分散効果」が効率よく得られます。以下の例を見てください。
AファンドとBファンドの過去4年間のリターンは以下のとおりでした。両ファンドを同額購入して、これをポートフォリオとした場合の各ファンドとポートフォリオのリスクを比較します。
1)の1年目のポートフォリオのリターンはAB両ファンドのリターンの加重平均です。
30%×0.5+(-10%)×0.5=10%(2年目以降も同様)
2)のポートフォリオの平均リターンも、AB両ファンドの4年間の平均リターンの加重平均です。
11.25%×0.5+7.25%×0.5=9.25%
両ファンドの標準偏差(リスク)は、以下のように計算します。各年のリターンと平均リターンの差を一旦2乗しているのは、すべての数値を正の値にしてブレの絶対値を知るためです。最後に平方根を求めて2乗する前の値に戻して、リターンの値と比較できるようにします。
3) (30%-11.25%) 2+(10%-11.25%) 2+(-15%-11.25%) 2+(20%-11.25%)2=1118.75
√(1118.75÷4)=16.72%
4) (-10%-7.25%) 2+(7%-7.25%) 2+(20%-7.25%) 2+(12%-7.25%) 2=482.75
√(482.75÷4)=10.99%
そして、ポートフォリオのリスクは、以下のように算出されます。
5) (10%-9.25%) 2+(8.5%-9.25%) 2+(2.5%-9.25%) 2+(16%-9.25%) 2=92.25
√(92.25÷4)=4.80%
AB両ファンドと、AB両ファンドの様々な比率で組合せたポートフォリオのリターンとリスクの値をグラフ上にプロットすると上図のようになります。単独でBファンドを保有するよりも、両ファンドをポートフォリオとして同時に保有するほうが、リスクが低くリターンが高くなるケースがあることが図からわかります。投資家としては、なるべくリスクが低く、リターンが高いほうがよいわけで、上記の例ではこれが実現できています。
次回は、分散効果が高いポートフォリオをどうやって作るかについて考えます。
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FPアソシエイツ&コンサルティング株式会社 専務取締役/CFP®
福田 啓太
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1958年大阪府生まれ。 1981年日興證券株式会社入社。個人営業のあと、ポートフォリオ作成システムの企画、リテール営業の支援ツール開発、FP養成研修などに携わる。 1999年日興證券退社後、当社設立に参加。独立系FP・投資顧問としての投資アドバイス・各種コンサルティング、および企業における各種講演会講師を務めると同時に、ビジネスモデルとしての保険代理店+証券仲介業を運営している。一般紙、各種雑誌、日経文庫「はじめての株式投資」など執筆。早稲田大学ビジネス情報アカデミー専任講師。 1級FP技能士。CMA(日本証券アナリスト協会検定会員)。 |
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本ページの掲載内容は、寄稿された執筆者の考え方や見方を紹介するものであり、当社が特定の金融商品や投資信託の個別銘柄を勧誘・推奨するものではありません。 |
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