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ポートフォリオ運用のかんどころ(8)~効果的な組み合わせとは~
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2つの運用商品を組み合わせたときのポートフォリオ効果がどの程度現れるかは、両者の値動きがどれだけ似通っているかという相関関係がポイントとなります。これを表す数値が「相関係数」です。相関係数は1から-1の値を取り、1に近い場合は両者の値動きが似通っている、-1に近い場合は逆に動きやすいことを示します。
国内株式と外国債券、または国内債券と外国株式は相関係数の値が小さく(マイナスとなることが多い)、組み合わせるとポートフォリオ効果が高いと考えられます。株式同士の組み合わせでもグロース株とバリュー株は値動きの時期がずれることが多いので、相関係数が1未満となりポートフォリオ効果が期待できます。さらに債券と株式だけでなく、それらとマーケットの値動きが異なるREITを加えることでもポートフォリオ効果が期待できます。
相関係数はデータさえあればパソコンで簡単に計算できます。Excelのシートの「関数の挿入」に「相関関係」または「相関係数」と記入し分析データの範囲を指定してOKすれば相関係数が出ます。下記のAファンドとBファンドの相関係数は-0.026です。これは年次のリターン・データで計算していますが、月次、週次、日次などのデータを使えばより正確な相関係数がわかります。
ところで、ポートフォリオのブレを小さくする=リスクをコントロールすると何が得られるでしょう。下表をご覧ください。平均利回り(単利)が同じでも、ブレの小さいBポートフォリオのほうが、ブレが大きいAポートフォリオよりも4年後の運用結果が勝っています。なぜこうなるかというと、Aポートフォリオの3年目の▲20%が響いているのです。前年比20%のマイナスを蒙ると、翌年20%の値上がりだけでは挽回しきれません。前年比25%値上がりしてやっと前年の元本を回復するわけで、収益のぶれ、特に大きな下ブレを蒙ると回復するのに大きなエネルギーを要し、運用効率がそこでガクンと落ちてしまうのです。平均リターンが同じでも、ブレの小さな運用が効率がよい、長期運用ではそのほうが成功しやすいのです。したがって、分散投資=ポートフォリオ運用は、儲けるための運用ではなく、運用収益のブレを小さくするために行うという点についてご理解ください。
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FPアソシエイツ&コンサルティング株式会社 専務取締役/CFP®
福田 啓太
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1958年大阪府生まれ。 1981年日興證券株式会社入社。個人営業のあと、ポートフォリオ作成システムの企画、リテール営業の支援ツール開発、FP養成研修などに携わる。 1999年日興證券退社後、当社設立に参加。独立系FP・投資顧問としての投資アドバイス・各種コンサルティング、および企業における各種講演会講師を務めると同時に、ビジネスモデルとしての保険代理店+証券仲介業を運営している。一般紙、各種雑誌、日経文庫「はじめての株式投資」など執筆。早稲田大学ビジネス情報アカデミー専任講師。 1級FP技能士。CMA(日本証券アナリスト協会検定会員)。 |
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本ページの掲載内容は、寄稿された執筆者の考え方や見方を紹介するものであり、当社が特定の金融商品や投資信託の個別銘柄を勧誘・推奨するものではありません。 |
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