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エマージング諸国にファンドで投資
2006年10月23日
マネー誌の企画で、「100万円あったら何に投資する?」と聞かれ、日本株とエマージング(新興国)ファンドと答えた。エマージングファンドとは、いわゆるBRICs(ブラジル・ロシア・インド・中国)やNEXT11(次世代の成長国として注目される韓国、メキシコ、インドネシア、ナイジェリア、バングラデッシュ、エジプト、イラン、パキスタン、フィリピン、トルコ、ベトナムの11ヵ国)と言われる国々に投資するファンドのこと。こうした発展途上にある国々への投資は、大きな成長が期待できる半面、値動きが激しく、投機筋にも狙われやすいため、「キワモノ」ととらえられることが多い。
確かに、昨年大いに注目を集めたインド株は、今年5月以降の調整局面で約3割の暴落。加熱気味だった市場から一気に資金が逃げ出して、肝を冷やした。しかし、基礎的な経済状況の良さから回復も早く、10月1日現在、ほぼ暴落前の水準に戻している。
とはいえ、もはや昨年ほどの急成長は望めないと考える向きも多く、「インドの次」を探す動きも活発だ。有力候補のひとつベトナムは、わざわざ現地に赴いて口座を開く人も少なくないと聞くが、今年になって国内初のベトナムファンドもお目見えした。また、最近はトルコや東欧へ投資するファンドの成績も好調だ。
私自身、老後資金の一部を東欧やBRICs系のファンドで積立てるなど、新興諸国に大きな関心を持っている。しかし、世間がインド株ブームに沸いたように、「短期で大化け」を狙っているのかといえば、そうではない。自分がセカンドライフに入るまでの期間と、投資先の成長スパンがぴったり合うと判断してのこと。本当の意味で長期投資ができる対象と捉えているのだ。
最近は、主要国首脳が一同に介する国際会議の場にも、「G8+5」といった形で、中国、メキシコ、インド、ブラジル、南アフリカといった国々が加わることが増えている。これは世界経済を考える上で、これらの国々の存在を無視できなくなっている証拠。そろそろ先進国と並ぶ投資先として、エマージング諸国を海外株式のポートフォリオに加えてみてはどうだろう。
こうした「よくわからない国々」への投資こそ、投資信託というスキームが本領を発揮する。ファンドマネージャーやアナリストなどプロの力を借りて、少額で分散投資が可能だからだ。ただし、市場が小さく、未知数な部分も多いため、値動きが激しいのも事実。中には上場銘柄数が50程度しかない小規模で脆弱な市場もある。成熟した国々とは環境が違うのだということをしっかり把握した上で投資したい。余裕資金の一部で、時期を分けて購入する、資金全体の5~10%程度に留めるといったことも忘れずに。
株式会社プラチナ・コンシェルジュ 代表取締役/生活経済ジャーナリスト/CFP®
和泉 昭子
プロフィールとコラム一覧
横浜国立大学卒業後、出版社・放送局を経て、フリーのキャスターに転身。 NHKを中心に、ニュース・情報番組を担当。
95年CFP®(ファイナンシャル・プランナー上級資格)取得後、現職へ。現在は、メディア出演や講演活動、個人相談などを通じて、マネー&キャリアの情報を発信。
・テレビ、ラジオのコメンテータ
・新聞、雑誌、書籍の執筆、監修
・企業、労働組合、金融機関、地方公共団体などが主催する
他、講演、セミナー、パネルディスカッション、研修など多数
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本ページの掲載内容は、寄稿された執筆者の考え方や見方を紹介するものであり、当社が特定の金融商品や投資信託の個別銘柄を勧誘・推奨するものではありません。