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投資に成功するための預け分けプラン
夏休みを海外で過ごされた方も多いことでしょう。8月に入ってからの円急騰により、多少割安でお土産を買えた人もいるかもしれません。特にユーロは8月6日からの10日間で10円近くも下げたので、旅行の質感が全く違ったことでしょう。
それでも、「ヨーロッパでスタバに入ったら、コーヒー1杯1,000円以上した」というため息も聞こえてきます。これを聞いた金融マンたちは、こぞって「今のうちに外貨を仕込んでおくか」と笑っていました。
今回の円高は、低金利で借りた円を高金利通貨で運用する「円キャリ(円借り)取引」の巻き戻しといわれ、長らく続いた円安局面が終わったと見る向きもあります。しかし長期的にみれば、人口減少&超高齢社会に突入した日本の通貨が強くなり続けるのは難しいのではという見方も根強く残っているのです。
為替の予測はプロでも難しいので正解は定かではありませんが、どのくらいの期間を想定するかによって、戦略は変わってくるでしょう。アテが外れることもあるでしょうが、そんなときは少し遠くに照準を置き換え、「余裕の心」で待てるかどうかが、勝敗を分けるような気がします。
では、余裕の心はどこから生まれるのでしょう。
それは非常に基本的なことながら、投資している資金そのものの余裕の度合いに連動します。こんなふうに言うと、「投資は余裕資金でといわれるけれど、資産のうち何割くらいまで投資にまわしていいんですか?」という質問が返ってきます。
しかし、「資産の○割」というのは、かなり乱暴な考え方。何故なら、余裕資金の割合は人によってそれぞれ異なるものだからです。
それではどうやってその額を把握するかといえば、各家庭のライフプランをもとに、今後の支出予定を洗い出す作業から始まります。
下の表は働き盛りのAさん(40歳)のマネープラン。10歳の長男の進学や、車の買い替え、住宅ローンの繰上げ返済など、大きな支出の時期と金額を見積もっています。
その上で、いざというときの資金や1年以内に使う予定のお金を「短期資金」、2~5年以内に使うお金を「中期資金」、当面使う予定のないお金(=余裕資金)を「長期資金」として、手持ちの500万円を振り分けます。これにより、Aさんの長期資金は200万円で、この範囲で運用を行うなら余裕が保てると思われます。
現役世代なら、現在の手持ち資金以外に、これから積み立てていけるお金もあるはずです。Aさんのケースでは、長男の大学資金や老後の積立については、預貯金ではなく運用商品を活用することも可能でしょう。そこでAさんは、教育資金は比較的リスクの小さいバランスファンドを、老後資金についてはリスクは高いが大きく増やせる可能性のあるエマージングファンドを利用することも一つの方法でしょう。
このように、資金の性質を明確することは、投資にまわしていい金額の把握のみならず、目的に合わせたファンド選びにも一役買ってくれそうです。投資に成功するためにも、ぜひ一度、ご自身のライフプランを見直してみてください。
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株式会社プラチナ・コンシェルジュ 代表取締役/生活経済ジャーナリスト/CFP®
和泉 昭子
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横浜国立大学卒業後、出版社・放送局を経て、フリーのキャスターに転身。 NHKを中心に、ニュース・情報番組を担当。 95年CFP®(ファイナンシャル・プランナー上級資格)取得後、現職へ。現在は、メディア出演や講演活動、個人相談などを通じて、マネー&キャリアの情報を発信。
・テレビ、ラジオのコメンテータ ・新聞、雑誌、書籍の執筆、監修 ・企業、労働組合、金融機関、地方公共団体などが主催する 他、講演、セミナー、パネルディスカッション、研修など多数 |
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本ページの掲載内容は、寄稿された執筆者の考え方や見方を紹介するものであり、当社が特定の金融商品や投資信託の個別銘柄を勧誘・推奨するものではありません。 |
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