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信用格付けもチェックしよう!
一般的に、債券は株式に比べてリスクが小さいといわれますが、サブプライム問題をきっかけに、「信用リスク」に対する注目が集まっています。そこで今回は、債券の信用格付けについてご紹介しましょう。
信用リスクとは、債券を発行した国や企業が破綻するなどして債務不履行に陥り、期日どおりに利払いが行われなかったり、元本が返済されなくなるリスクのことです。信用格付けは、債券の発行体の債務履行能力や支払いの確実性に対する「意見」のことで、S&Pやムーディーズといった格付け会社が情報提供しています。
格付けの見方や定義は、格付け会社によって微妙に異なります。そこで、ここではS&Pの格付けを参考に見ていきましょう。
表1のように、格付けは、安全性の高い順に、AAAからCCまでの符号で定義されています。覚えておきたいのは、BBBとBBの間に大きな境いがあること。BBB以上は投資適格とされているのに対し、BB以下は投機的要素が強い債券であることを押さえておきましょう。
しかし、文章による定義だけでは、具体的なリスクのイメージがつかみにくいかもしれません。そこで、もう少し踏み込んで、格付けとデフォルト率の関係を見てみましょう。
表2は、S&P社の「格付け別累積平均デフォルト率*」の一覧です。たとえば、10年目のAAA格は、デフォルト率0.7%となっています。これは、S&PでAAAと格付けされた企業では、このあと9年目までに債務不履行にならなかった企業のうち、99.3%(100-0.7)が10年目も債務不履行にならなかったということを意味しています。同様に10年目で、BB格では84.3%、CCC格では48.17%しか生き残らなかったというのを見ると、格付けの低い企業が、どの程度の破綻リスクを抱えているのか具体的にイメージできるでしょう。これにより、自分がどのくらいの信用リスクを引受けているのか、あるいはどこまでのリスクならとれそうかといったことを、実感できそうですね。
| (注記) |
各格付けの内容は、(表1)を参照。「AAA」から「CCC」までの格付けには、プラス記号またはマイナス記号が付されており、それぞれの各カテゴリーの中で相対的な強さを表します。 |
最近は毎月分配型の投資信託が人気ですが、これらのファンドは分配金の原資を確保するために、外債ファンドないしは、外債に多く配分しているバランスファンドが一般的。しかし、一口に外債といっても、AAAとかAAといった高い格付けの債券しか投資していないものもあれば、ハイイールドボンドと呼ばれる投機対象の債券を中心に投資しているタイプもあります。そのため、分配金がいくら出ているかだけに注目するのではなく、投資対象である債券の信用リスクにも注意を払い、ファンドを選ぶことが大切です。
*S&Pの「デフォルト」とは、1回でも期日どおりに利息や元本が支払われない「イベント・オブ・デフォルト」をさしており、「回収率」については考慮していない。デフォルトの定義は、格付け会社ごとに異なるので、注意が必要。
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株式会社プラチナ・コンシェルジュ 代表取締役/生活経済ジャーナリスト/CFP®
和泉 昭子
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横浜国立大学卒業後、出版社・放送局を経て、フリーのキャスターに転身。 NHKを中心に、ニュース・情報番組を担当。 95年CFP®(ファイナンシャル・プランナー上級資格)取得後、現職へ。現在は、メディア出演や講演活動、個人相談などを通じて、マネー&キャリアの情報を発信。
・テレビ、ラジオのコメンテータ ・新聞、雑誌、書籍の執筆、監修 ・企業、労働組合、金融機関、地方公共団体などが主催する 他、講演、セミナー、パネルディスカッション、研修など多数 |
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本ページの掲載内容は、寄稿された執筆者の考え方や見方を紹介するものであり、当社が特定の金融商品や投資信託の個別銘柄を勧誘・推奨するものではありません。 |
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