|
|

投資信託の選び方(4)
評価情報を上手に活用する
ファンド選択時の有力な情報として、「投信の評価情報」があります。複数の投信評価会社がファンドの評価を投資家に提供しています。ただし、評価情報はあくまでも過去の実績についてのもので、将来の成績を予測しているわけではありませんから、使い方には注意が必要になります。
一般的に、投信の評価はリスクとリターンの両面から見た総合評価となりますので、「安定的に良好なリターンをあげてきたファンド」がよいファンドとされていることが多いといえます。その結果、例えば「短期的に素材関連株の値上がりが予測できるので、その上昇を捉えられるファンドを購入したい」というような場合には、評価情報はあまり役立たない可能性が高いといえます。
つまり、投信の評価情報を使う場合には、まず「どのようなファンドを買いたいのか」と「どのようなスタンスで投資するのか」が重要となります。漠然と「何でもいいから星印の多いファンドを」といった選び方では、リスク許容度に合致しないファンドを選びかねません。
長期的なポートフォリオ運用を心がける
投資信託は、それ自体が分散投資効果を得られる運用商品です。しかし、すでに説明したように、投資対象や運用方法によってはかなり値動きのぶれが大きいものも存在します。例えば、日本株ファンドに投資する場合には、個別銘柄ひとつを選んで投資するよりも、通常はリスクが低減されますが、株式市場全体が下落した局面では、その影響を免れることは極めて難しいでしょう。
ひとつのファンドの中で日本を含む全世界の株式や債券などを対象にして、バランスをとりながら投資を行うタイプのファンドならば、運用が常に正しく行われればOKといえるかもしれません。しかし、実際には一社で投資対象となるマーケットすべてについて優れた運用を行えるという運用会社は、なかなか見当たらないものです。
そのあたりを勘案して、最近登場して来たのが、ファンド・オブ・ファンズと呼ばれる、いろいろな運用会社のファンドに投資するタイプのファンドです。コストがやや高めになりがちというデメリットはありますが、究極の分散投資型ファンドといえるでしょう。
いずれにしても、自分の金融資産のコア部分について長期的な運用を考える場合には、値動きの異なる複数のファンドを組み合わせて、「分散投資」を行うことが原則だ、ということを忘れないようにしましょう。
 |
 |
FPアソシエイツ&コンサルティング株式会社 代表取締役/CFP®
神戸 孝
|
|
1956年、埼玉県生まれ。早稲田大学法学部卒業。1980年、㈱三菱銀行 入行、イマジニア㈱の設立に参画後、1987年日興證券㈱ 入社。以後一貫してFPサービスを中心とするマーケティング手法の企画・開発に携わる。各種マーケティング用ツール及びシステム開発、商品開発、各種講演会・研修会講師、新聞・雑誌等へのFP関連記事執筆等により、資産運用に強いFPとしての評価を確立する。1999年、日興證券㈱を退社後、FPアソシエイツ&コンサルティング㈱を設立。独立系FPとして、自ら個人・法人等のコンサルティング、各種講演会・研修会講師などを行う傍ら、全国の独立系FPのための支援ビジネスも展開している。
日本FP協会理事、日本FP学会会員 早稲田大学大学院非常勤講師 金融庁 金融経済教育懇談会委員 |
|
|
 |
| ※ |
本ページの掲載内容は、寄稿された執筆者の考え方や見方を紹介するものであり、当社が特定の金融商品や投資信託の個別銘柄を勧誘・推奨するものではありません。 |
|
|
|