「あなたにとってアイドルとは誰ですか?」アイドルという言葉はもともと「偶像」、「崇拝される人やモノ」といった意味である。そこから、「人気者」という意味が出てくる。
さて、冒頭の質問であるが、その答えは世代によって全然違う。松田聖子であったり、小泉今日子であったり、SMAPや嵐であったりする。では、「アイドル」という言葉が定着してきたのはいつ頃であろうか。石原裕次郎や美空ひばりの時代はどうであろう。実は彼らはアイドルではなく「スター」という言葉がピッタリな存在であった。
私は、天地真理こそ元祖「アイドル」ではないかと思っている。人気ドラマの出演がキッカケになっているが、「隣の真理ちゃん」という言葉が流行語にもなった。真理ちゃん自転車までもが登場した。真理ちゃんブームは一種の社会現象となった。その後、浅田美代子、中三トリオ(森昌子、桜田淳子、山口百恵)、新御三家(野口五郎、西城秀樹、郷ひろみ)、キャンディーズ、ピンクレディー、そして松田聖子が登場してくる。
では、なぜアイドルが日本を救うのであろうか。実はここでアイドルと経済効果について考えてみよう。まず、熱狂ぶりの違いはあるが、「アイドル好き」という人の人数はどれくらいいるのだろうか。実は、800万人以上いる。日本の人口が約1億3,000万人であることを考えると6%強の人間がアイドル好きということになる。
なるほど、有名歌手のチケット販売で電話がつながらないのもよくわかる。
さて、その800万人が創出するアイドルの市場規模はどれくらいあるのだろうか。ここが肝心である。これが想像以上に大きい。推計6,000億円あると言われている。日本のGDP(国内総生産)が500兆円であるから、アイドル市場は約0.12%となる。約半日分のGDPに当たる。日本人が活躍したオリンピック(外国開催)の経済効果が数千億円であることを考えると、アイドル市場がいかに大きいかがわかる。
つまり、景気回復の後押しにアイドルの存在が欠かせない、ということになるのではないか。
もちろん、景気が回復すれば消費が増え、間接的にアイドル市場の規模も拡大していく。この市場の成長・拡大が更に消費者の嗜好を刺激し、新たな消費を促すという好循環を引き起こす。当然、景気拡大を助長する可能性は十分にある。
また、一人のアイドルが大ブレイクすれば、真理ちゃんの自転車ではないが、関連商品が売れる。経済効果は直接的である。さらに、そのアイドルがCMに出演するなどすることで莫大な市場へと発展することも十分に考えられる。人気のあるアイドルが一人出現することによって、巨大な経済効果を生むことが容易に考えられる。
そういえば、アイドルを育てて、DVDや写真集の売上などが分配金として支払われるファンド、すなわち「アイドルファンド」というモノもあった。
いずれにしても、アイドルの誕生がお金の流れを創出し、経済効果を与えることが期待できる。つまり、不況を脱出する起爆剤になる可能性もあるのだ。
アイドルよ、出てこい!