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為替ヘッジありか、為替ヘッジなしか
為替ヘッジで為替変動リスクを回避
外国株式や外国債券を運用対象とする投資信託には、「為替ヘッジあり」と「為替ヘッジなし」の2種類が用意されているものが多いようです。それぞれにメリットとデメリットがあります。
外貨建て投資には為替変動リスクがつきものです。外貨建て資産そのものでは収益が出ていたとしても、円に替えたときに為替変動次第では収益が減少したり、損失が発生したりすることがあります。このような為替変動リスクを避けるために、将来の為替レートを予約するなどの方法を取ることを為替ヘッジといいます。
「為替ヘッジあり」の投資信託だと、外貨建て資産そのものの価値が基準価額に反映されるのみで為替変動は影響しません。逆に考えれば、「為替ヘッジなし」を選んだ場合には得られるはずの為替差益獲得のチャンスを放棄するということです。
ヘッジコストを考えよう
また、為替ヘッジにはコストがかかりますが、それは「円」と「ヘッジする通貨」との金利差で決まります。たとえば米国の金利が4%で日本の金利が2%であれば、ヘッジコストは2%です。
もし、金利差を取るために外国債券で運用したいと考えて海外債券ファンドに投資するならば、「為替ヘッジなし」を選ぶとよいでしょう。「為替ヘッジあり」を選ぶと金利差がコストで消えてしまいますので、外国債券で運用する意味がなくなります。金利差だけではなく積極的に売買益を狙う投資信託でも、債券では株式ほどの収益を見込みづらいですから、ヘッジコストが期待収益に見合うかどうかは難しいところです。
外国株式を運用対象とする投資信託で、純粋に株式の価値増大を見込んで投資するとか、資産全体で為替リスクを取り過ぎているという場合は「為替ヘッジあり」を選ぶとよいでしょう。
通貨分散で為替変動リスクを軽減する
リスクは収益の源であると考えれば、為替ヘッジは為替変動に伴う収益を捨てることになります。コストをかけずに為替変動リスクを軽減することを考えたいものです。米ドル、ユーロ、豪ドルなど、主要国の通貨を合わせて持つと、通貨それぞれの異なる値動きにより為替変動リスクを小さく抑える効果が期待できます。投資信託を利用するだけでなく、直接、通貨の異なる外国債券を分散して購入することも選択肢となるでしょう。
リスクのあるところ収益あり。リスクは回避するだけでなく、コントロールして上手に付き合っていくことが大切です。
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有限会社生活設計塾クルー 取締役/CFP®
内藤 眞弓
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| 1956年香川県生まれ。13年間の大手生命保険会社勤務を経て、ファイナンシャルプランナーとして独立。特定の金融機関に属さない独立系ファイナンシャルプランナー集団「生活設計塾クルー」のメンバーとして、1人1人の事情や考え方に即した生活設計、資金運用などの相談業務を行う。NHKテレビ『家計診断おすすめ悠々ライフ』等のテレビ出演、ビジネスブレイクスルー大学(大前研一氏学長)大学院オープンカレッジ『株式・資産形成講座』の講師としても活動。NIKKEI NET医療保険特集連載中。近著に『医療保険は入ってはいけない!』(ダイヤモンド社)がある。 |
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本ページの掲載内容は、寄稿された執筆者の考え方や見方を紹介するものであり、当社が特定の金融商品や投資信託の個別銘柄を勧誘・推奨するものではありません。 |
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