すでに、株式投資にチャレンジしていらっしゃる方には、5月21日頃から「配当金のお知らせ」が届いていることと思います(権利確定日までに株を購入していなかったり、無配当の会社の株を買っている人には、届きません)。
投信においても、毎月分配型が人気であるように、配当金も出ないより出るほうがいいですよね。そして、金額も多いほうが嬉しいと思うのが人情。ですが、そこに落とし穴はないのか、見ていきましょう。
まずは、下表の3社に関する数値をご覧下さい。3社ともPER=30倍(600円÷20円)と同じですが、配当利回りが異なっています。では、配当利回りは単純に高いほうがよいのでしょうか?
まず、A社ですが配当金24円に対して、1株当たりの利益は20円です。
ということは、利益以上に配当金を出していることになります。その分、会社の資産は少なくなっているわけですので、配当利回りが高いからといって、喜んでばかりもいられないといえるでしょう。
一方、B社は、配当利回りは2.5%と、まずまずですが、配当金のうち半分以上の9円が記念配当です。これは、創業50周年を迎えたといったような特別な理由から出るもので、来期も出る保証はありません。記念配当を除いた普通配当の6円を基に評価したほうが無難でしょう。この場合、実質の配当利回りは1%となります。
これらのことから分かるとおり、表面上の数字(指標)だけで判断するのは、投資判断を誤ってしまう危険性もあるということを知っておくと良いでしょう。
もちろん、PER、PBRといった指標を利用しないほうがいいという意味ではありません。投資指標に関しては、きちんと押さえておきましょうね。ここで私がお伝えしたいのは、あくまでも「表面上の数字だけに惑わされてはいけない」ということですので。
さて、最後にC社ですが、この会社は、利益の半分を配当に回していて、バランスが良いと言えそうです。
ただし、成長性の高い業種であれば、配当金にまわすより、設備投資に振り分けることも多いため、他の投資指標も併せて見ておくべきでしょう。
ここ数年、配当利回りの高い株に投資をするタイプの株式投信のパフォーマンスが良かったのですが、今回チェックしたように、組入れ銘柄の分析などもできるようになると、ファンド選びもマチュア(熟練者)になってきます。
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