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貯蓄の発想を変えてみよう~積立てでポートフォリオを組む~
2007年7月2日
ボーナスシーズンですね。「これを機に投資デビュー」と考えている人もいるでしょう。
昔から、「毎月コツコツ貯蓄をして、まとまった資金になったら投資を行う」というのが、資産運用の定番とされてきました。でも、これは積立で投資ができなかった頃の定説。
第1回目でも書かせていただいた通り、現在は投資信託も積立てで購入できる時代です。昨今では、投信に加えて「るいとう(株式累積投資)」や「純金積立」「外貨預金」など、積立てできる商品が増えています。
そこで今回、お勧めしたいのが「毎月の積立は投資型商品で、ボーナスのようにまとまった資金は預貯金へ預ける」という方法です。
投資の場合、一度にまとまった資金で買うと、価格変動リスクにさらされます。その点、積立投資の場合は、時間の分散効果が働いて、リスクの低減が期待できます。したがって、投資は積立で行うのが良いといえるでしょう。
一方、預貯金の場合、月々、少額で預けるより、ある程度まとまった資金を預けたほうが適用金利が高いなどのメリットがあります。
また、ボーナスを元本保証商品へ預けていると、株式投資で含み損が出ても、心に余裕があるお陰で、一喜一憂せずに済むでしょう。
以上のことから、投資は積立てで行い、ボーナスは預貯金へという、貯蓄の新発想を持ってみてはいかがでしょう?
●ボーナスから積立て分をプールする方法も
積立を月3万円やりたいのだけれど、積立てに回せるのは月1万円がやっと、という人は、ボーナス分からプールしておく方法もあります。たとえば、ボーナスの支給が年2回で1回30万円なら、30万円すべてを貯蓄に回すのではなく、積立投資に回せない2万円×6ヵ月分=12万円を、ボーナスからプールして月々の積立にあてれば可能になります。引き落としは、生活費用の口座とは別にしておくと使い込む心配もなくてお勧めです。
もちろん、定期預金1万円、投信1万円といったように、ポートフォリオを組んでもいいでしょう。
また、株式型と債券型の2本を積立てる方法もありますし、バランス型ファンドを1本選ぶのもいいでしょう。私自身、月々の積立で定期預金はもちろん、るいとう、外貨預金、投信、純金積立と積立でポートフォリオを組んでいます。企業の成長へ期待して「るいとう」、円安ヘッジ※の「外貨預金」など、自分にとってのリスクはなにか、を考えて積立てる商品を選ぶといいでしょう。
※円安=円の価値が実質下がること。よって、円安局面では、円建ての資産は、使ってもいないのに実質目減りすることとなる。外貨建て資産をポートフォリオに組み込むことで、円安による資産の目減りを回避することを「円安ヘッジ」という。
もちろん、外貨建て商品は円安ヘッジの為だけで利用するのではなく、海外の高金利や成長を享受することも大きな目的のひとつである。
有限会社ストックアンドフロー所属/CFP®
新倉 由紀
プロフィールとコラム一覧
東京都出身。証券会社、商品先物取引会社の営業職を経て、現在は独立系FP会社「ストックアンドフロー」に所属。企業研修や一般向けの各種セミナー、FP養成講座で講師をつとめるかたわら、趣味である手話を活かして障害者に対するセミナーおよび相談業務など独自の活動も行っている。
実践・実体験をもとに原稿を執筆し、「心と体のバランスをとりながらお財布も豊かになってほしい」との思いから、顧客が抱えるマネー面以外の悩みにも耳を傾けるFPとして、日々活動している。
各種セラピーを学ぶ一方、1級小型船舶操縦士、調理師免許を持つ好奇心旺盛なFP。
1級FP技能士。
主な書籍(監修)
「日本一やさしいネット株の学校」ナツメ社
「かんたん袋分け いきいき家計簿」永岡書店
※
本ページの掲載内容は、寄稿された執筆者の考え方や見方を紹介するものであり、当社が特定の金融商品や投資信託の個別銘柄を勧誘・推奨するものではありません。