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今回の景気循環(景気回復)は何字型か?
資産運用を検討する場合の前提条件として、経済環境や景気循環に関する認識は非常に重要です。しかし、今回の世界同時不況と景気循環を考えた時、景気回復の時期と程度の予測が難しく、現状を景気回復期と考えるだけでは慎重さを欠くことになるでしょう。
今回の未曾有の世界同時不況について、日米政府共に今回の景気後退は2009年1~3月期を底に最悪期を脱したとの見方を強めています。その一方で、日本経済新聞による調査(10月4日付け社長100人アンケート)では、国内景気の二番底を警戒する経営者が4割近くいると報じられています。最悪期後の景気見通しに関して、見方は様々です。
そこで、今後の景気回復の方向性を考える上でも、景気循環の型、景気回復の時期と程度に関して検討してみましょう。景気循環の型をいくつかのパターンにすると、V字型、U字型、L字型、W字型、レ(チェックマーク)型などに分類できます。
V字型は急落した景気が元の水準まで急回復するタイプで、今回の不況下では大型の景気刺激策が奏効した中国がその例になりそうです。U字型はV字型よりも景気の底が長いのが特徴ですが、日本がこの型ならば、まだましな方といえます。L字型は急落した後、回復がはっきりせずに底を這って行く傾向で考えたくもありません。W字型は一旦回復するものの、本格回復前に再び下降して二番底をつけてから回復するものです。レ(チェックマーク)型は急落した後、回復に向かうものの回復水準が景気後退前の水準よりも相当低い例になります。
勿論、これ以外のタイプも起こる可能性があります。
今後の景気回復が何字型になるかは、将来の考察を待たねばなりません。しかし、私たちが資産運用を検討する時、現在の景気認識を単純に「V字型回復の回復過程」と考えることには無理がありそうで、この点で異論は少ないと思います。この際一旦立ち止まって、「日本の景気回復は何字型か」とじっくり考えてみることも、慎重な投資行動の役に立つことでしょう。
IMFの経済成長率見通し
| | 2009年 | 2010年 |
| 世界 | ▲ 1.1% | 3.1% |
| 日本 | ▲ 5.4% | 1.7% |
| 米国 | ▲ 2.7% | 1.5% |
| ユーロ圏 | ▲ 4.2% | 0.3% |
| 中国 | 8.5% | 9.5% |
| インド | 5.4% | 5.4% |
出所:10月1日国際通貨基金(IMF)発表より
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株式会社FPインテリジェンス 代表取締役/CFP®/税理士
白根 壽晴
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| 1954年東京都生まれ。77年早稲田大学法学部を卒業後、住友電気工業㈱を経て83年に税理士登録。資産運用アドバイスに強いファイナンシャルプランナーとして定評がある。「定年後のお金 全疑問45」(東京書籍)や「会社にも自分にももっとお金を残す本」(かんき出版)など著書も多数出版。全国の大学、金融機関などで分かり易い講演を行なっている。現在、日本ファイナンシャルプランナーズ協会専務理事としてマネー教育の普及にも努めている。 |
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本ページの掲載内容は、寄稿された執筆者の考え方や見方を紹介するものであり、当社が特定の金融商品や投資信託の個別銘柄を勧誘・推奨するものではありません。 |
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