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投資した後の管理
不用意にリスクを上げない
長期投資の必要性が説かれることが少なくありませんが、「長期投資を続けること」と「長期間、投資を放置すること」は違うということを考えたことがあるでしょうか?たとえば、株式ファンドに50%と債券ファンドに50%投資することを考えてみましょう。期待リターンの高い株式ファンドの成長スピードは、債券ファンドの成長スピードを上回る可能性が高くなります。数年、そのまま放置しておけば、全体に占める株式ファンドのウェイトが大きくなっていることが考えられます。株式ファンド:債券ファンドの割合が、75%:25%になっていたとしましょう。リスクの高い株式ファンドのウェイトが大きくなった結果、全体として当初よりより大きなリスクを採っていることになってしまいます。
このような状態になってしまわないために、「リバランス」が必要になります。リバランスとは、長期的に維持する割合をあらかじめ定めておき、その割合に戻るように、定期的に売買して調整することをいいます。
数か月に一度、あるいは、年に一度でも構いません。リバランスを行うことで、全体のリスクを不用意に上げてしまうことを回避できます。
投資したファンドの点検
リバランスの機会に、投資しているファンドの点検をしてみるのもよいでしょう。具体的には、次のようなステップで点検します。
- 基準価額の変動(騰落率)を確認する
- 月次レポートなどで基準価額の変動の理由を確認する
- 運用会社の説明に納得がいかなければ投資するファンドの変更を考える
月次レポートなどを参考にすれば、騰落率のデータは掲載されているでしょう。プラスであった、マイナスであったということも大切ですが、ベンチマークが定められているのであれば、ベンチマークと比較し、あるいは、よく似た特徴を持った他のファンドがあれば、そのファンドと比較することも参考になります。
基準価額の変動の理由を開示してくれているファンドもあります。たとえば、グローバル・ソブリン・オープン(毎月決算型)では、毎月公表されている「運用経過レポート」の中で、ファンドの基準価額がどのような理由(要因)で変動したのか、実績値を公表しています。債券の価格変動によって基準価額が変動したのか、為替の影響によって変動したのか、あるいは、その他の要因によって変動したのか、簡単に理解できるようになっています。この情報があれば、「為替が円高になったため、基準価額が大きく下がった」というような分析が可能になります。単純に、「基準価額が下がった」というより精度の高い情報になっていますよね。このようにファンドの運用について正確なイメージを持つことが大切です。
イメージしていた運用と、ファンドの実際の運用に乖離がないか確認しましょう。乖離があった場合、その理由もわかるようになると、善後策の立案に役立ちます。
- イメージしていたものと異なる運用を行うファンドであった(自分が間違えて理解していた)
- イメージされる運用成果を達成できないファンドであった(ファンドの運用能力不足)
- 運用成果は満足できるが情報が開示されていない(情報開示不足)
などと原因を分類してみると、次の一手を考えるときの重要な手掛かりを見つけることができるかもしれません。
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バームスコーポレーション有限会社取締役社長/CIIA®/証券アナリスト/CFP®
杉山 明
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外資系生命保険会社で変額保険、ガン保険の開発を手がけ、同グループの投信会社に移って、商品開発やファンドの定量評価分析をおこなう。 その後、ファイナンシャルプラニング業務などの金融サービスを提供するバームスコーポレーションを設立し、取締役社長に就任。 現在は、ウェブサイト上を中心とした金融および投資に関する情報提供、執筆、講演活動なども積極的に行っている |
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本ページの掲載内容は、寄稿された執筆者の考え方や見方を紹介するものであり、当社が特定の金融商品や投資信託の個別銘柄を勧誘・推奨するものではありません。 |
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