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自分のお金がどのように運用されているのか注目しよう
日本最大の公募投信である「 グローバル・ソブリン・オープン ※1 」(設定・運用 国際投信)というファンドがあります。このファンドは、内外の先進国のソブリン債(国債など)に投資するファンドです。
そして、このファンドは、アクティブ運用のファンドです。市場の平均を上回る運用成績を目指す運用手法がアクティブ運用といわれる運用方法です。もちろん、ファンドの運用成績が市場に勝ち続けることは不可能です。実際は、市場に勝つときもあれば、負けるときもあります。特に、運用成績が悪かったとき、どうしてそうなったのか説明してくれると、投資家にとってありがたいことです。
このファンドの評価できる点は、投資家に対する説明が十分にされているという点です。市場に勝ったのか、負けたのか。その理由は何だったのか。現在は、どのような考えに基づいて運用しているのか。そういったことを、月次レポートを中心に、投資家に報告しています。
ちなみに、下表の内容は、運用会社が「グローバル・ソブリン・オープン」の投資家向けに配信した資料の中から、運用の考え方を表す部分を抜粋し、時系列で並べたものです。ファンドがどのような運用をしているのか一目瞭然です。
| 日付 |
ファンドの状況と運用の考え方について |
| 2009年12月16日 |
ギリシャの格下げ観測が表面化して以降、慎重に状況を注視してまいりましたが、12月に入り格下げの可能性が高まったと判断し、12月16日までにギリシャ国債を全て売却いたしました。
国際投信「ギリシャの格下げとギリシャ国債の保有状況について」(販売用資料)より
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| 2010年2月12日 |
ユーロ圏周辺国(イタリア、スペイン、ポルトガル)の国債については、財政赤字削減に向けての取り組みが市場安定につながるとの判断から、現在も保有を継続しております。
国際投信「ユーロ圏周辺国の信用リスクと運用の考え方について」(販売用資料)より
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| 2010年5月10日 |
ユーロ圏内では、ユーロ全体の保有比率引き下げの調整の一環として、イタリアやスペイン等の比率を引き下げています。
国際投信「足元の市況動向と運用の考え方について」(販売用資料)より
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2009年末には、保有していたギリシャ国債をすべて売り払ったことがわかります。2010年に入ってからは、このファンドはギリシャ国債の値動きがあっても基本的には影響を受けない仕組みになっていたことがわかります。
2010年2月には、ギリシャ問題から波及したユーロ圏の国債問題について考え方を披露しています。ギリシャ問題の影響は限定的と考えて、イタリアやスペインの国債の保有を続けているという報告です。そして、2010年5月のレポートは、2月時点の考え方を変えたという報告になっています。イタリアやスペインの保有比率を引き下げたと報告されています。2月のレポートと5月のレポートを比較すると、運用会社はヨーロッパに対する考え方を変更したことがわかります。
「プロが運用している」という理由で投資信託を購入される方が多いと思います。しかし、次のステップとして、投資したファンドがどういった運用をしているのかチェックしてみてはいかがでしょう。
ほとんどのファンドでは、毎月、運用レポートを開示しています。このレポートを、一度、見てみましょう。
※1 決算の種類により、毎月決算、3ヵ月ごと決算、1年決算の3つのタイプに細分化されますが、包括的に、「グローバル・ソブリン・オープン」と表記します
(2010年5月28日執筆)
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バームスコーポレーション有限会社取締役社長/CIIA®/証券アナリスト/CFP®
杉山 明
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外資系生命保険会社で変額保険、ガン保険の開発を手がけ、同グループの投信会社に移って、商品開発やファンドの定量評価分析をおこなう。 その後、ファイナンシャルプラニング業務などの金融サービスを提供するバームスコーポレーションを設立し、取締役社長に就任。 現在は、ウェブサイト上を中心とした金融および投資に関する情報提供、執筆、講演活動なども積極的に行っている |
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本ページの掲載内容は、寄稿された執筆者の考え方や見方を紹介するものであり、当社が特定の金融商品や投資信託の個別銘柄を勧誘・推奨するものではありません。 |
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