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基本を押さえることの重要性
2009年6月8日
先日、『不透明な時代に勝つための投資術』というにセミナーに参加する機会がありました(2009年5月17日・バンガード・グループ主催)。『ランダム街のランダム・ウォーカー』の著書で、現プリンストン大学経済学部長である、バートン・G・マルキール氏の基調講演があったからです。
講演の前半では金融危機が起きた背景と短期・中期的な経済見通し、そして、後半では投資戦略についてお話をされていました。そして、投資戦略では、コストの重要性やコア・サテライト・アプローチの潜在的な優位性について語ってくれました。
具体的には、
もっとも確信を持っていえるのは投信の手数料が低ければ低いほど、投資家のリターンは高くなること
コストのもっとも低い四分位とコストのもっとも高い四分位を比較したときのコスト控除後のリターンを比較すると、低コストの第1四分位の年率リターンが高い
2008年12月31日までの各期間(1年、3年、5年、10年、20年)をみても、3分の2はインデックスファンドの勝ち(米国大型株ファンドの例)
――などを、データを交えながら淡々と説明してくださいました。
その中で、いちばん印象に残ったのは、「(投資資金の)100%をインデックスファンドにする必要はないし、私はそうしていません。でも、少なくともコアはインデックス戦略をとってほしい。そうすることで、個別株やアクティブファンドを買ってもリスクを下げることができるからだ」という点です。
金融危機下では「分散投資をしても無駄である」とか、「長期投資に意味はあるのか」といった様々な意見が錯そうし、投資を続けることが不安になってしまった人も多いかもしれません。そのいっぽうで、相場が回復してくると、一部の地域や銘柄に多額の資金を集中投資してしまう人も見受けられます。
今回、講演を聴いて改めて思ったのは、愚直に基本を押さえること、それを実行し続けることの重要性です。
低コスト・分散・長期運用
コアとサテライトで考えること(少なくとも資産形成の中核はインデックスファンドで行い、サテライト部分でより高いリターンにかけるあるいは相関性が低い資産を組み込む)
当たり前のことですが、ついつい忘れがちな、こうした基本に立ち戻ることが実はとても大切なのだと思います。
ファイナンシャル・ジャーナリスト
竹川 美奈子
プロフィールとコラム一覧
日経事業出版社(現.日経HR)、日本経済新聞社編集局などを経て独立。1999年フィナンシャル・プランナー資格を取得。 書籍やマネー関連の雑誌、新聞などで幅広く取材・執筆活動を展開する一方、投資信託や確定拠出年金セミナーの講師などを務めている。個人投資家の立場から金融商品・サービスの研究・分析を行うとともに、自らも投信積み立てや401Kなどを実践中。著書に『投資信託にだまされるな! 本当に正しい投信の使い方』『投資信託にだまされるな! Q&A~疑問・解決編』(共にダイヤモンド社)などがある。
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本ページの掲載内容は、寄稿された執筆者の考え方や見方を紹介するものであり、当社が特定の金融商品や投資信託の個別銘柄を勧誘・推奨するものではありません。