1本目は幅広く分散投資されたインデックスファンドを
新興国の成長に乗っていくという観点から、外国株式の資産クラスの中に新興国株も入れておきたいところです。日本や欧米をはじめとする先進国に比べて、新興国は長期的には資本市場の発展とともに成長が期待できるからです。
ただ、そうはいっても、マーケットは小さいですし、資本市場の整備はまだ進んでいません。政治的なリスクなどもあり、投資する国・時期によってはハイリスク・ハイリターンになりがちです。
そこで、まず1本目に持つなら、複数の国・通貨に幅広く投資する投信を選び、安定的な運用をめざしましょう。その場合、インデックス投信が候補になります。例えば、MSCIエマージング・マーケット・インデックスに連動するインデックス投信なら、新興国23カ国(09年9月末現在)の株式に幅広く分散投資することができます。
米国スタンダード&プアーズの調査(*1)では、新興国に幅広く投資するアクティブファンドのうち、ベンチマーク(*2)に負けた投信の割合が、1年では70.19%、3年で82.09%、5年では89.71%となっています。こうした結果をみても、1本目は幅広く分散投資されたインデックスファンドを保有して、新興国の成長に乗っていくという戦略をとるのがよさそうです。
- Standard & Poor’s Indices Versus Active Funds Scorecard(SPIVA)
- S&P/IFCI Compositite(米S&P社と世界銀行の子会社International Finance Corporation(IFC)が提供する新興国22か国を対象とする外国株式指数)。
2本目は成長する地域・国を選んでもOK
加えて、「この国・地域の成長にかけたい」という人は、スパイス的に、特定の国・地域に投資する投信を加えるとよいのではないでしょうか。ただし、その場合にはいくつか注意点もあります。
運用実績のあるものから選ぶ
投資する地域に納得し、運用方針に共感しても、長く保有できないと意味がありません。運用実績があって確実に資金が流入しているものを選ぶのが大前提ですし、そうした傾向がわからない新規設定の投信は避けたほうが賢明。探せば、5年、10年と運用実績のある投信もあります。
また、将来のことはわからないとはいえ、過去の実績をみてベンチマークを上回っているかどうかもチェックしておきましょう。
信託期間が無期限のものを
新興国の株式投信は意外と満期が定められているものも多いもの。相場が急落しているようなときに満期がきてしまうのは避けたいので、信託期限についてはよく確認しておきましょう。
資金が継続的に流入しているものを
日本では新規設定時にたくさんのお金が入ってきて、そのあとは徐々に資産が減少傾向という投信も少なくありません。純資産総額があまりに少なくなると、運用途中で繰上償還になってしまうものもあるので、純資産総額の推移を確認しましょう(投信スーパーセンターの商品情報で確認できます)。
また、「投信まとなび」(http://www.matonavi.jp/)という投信情報サイトでは、投信情報で純資産総額の推移に加え「資金の流出入額」もグラフ化されています。これなら、資金が継続的に入ってきているのか、逃げていっているのかが一目でわかります。
運用実績のあるものから選ぶ
投資する地域に納得し、運用方針に共感しても、長く保有できないと意味がありません。運用実績があって確実に資金が流入しているものを選ぶのが大前提ですし、そうした傾向がわからない新規設定の投信は避けたほうが賢明。探せば、5年、10年と運用実績のある投信もあります。
また、将来のことはわからないとはいえ、過去の実績をみてベンチマークを上回っているかどうかもチェックしておきましょう。