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ビギナーの「初めの1本」はインデックス型?グローバル・バランス型?
以前、投信ビギナーは「パッチテスト」で体質チェックをしてみよう、というコラムを書きました。その際、パッチテスト用のファンドとしてインデックス型を候補に挙げました。しかし、「初めの1本」にグローバル・バランス型を選択する方も少なくはありません。それぞれのメリット・デメリットを見てみましょう。
参照: 投信ビギナーは「パッチテスト」で体質チェック
「ビギナーは国内株式インデックスファンド」のメリット・デメリット
国内株式インデックスファンドとは、日経225やTOPIXなどの株価指数と、ファンドの基準価額が連動する運用成果を目指すファンドのことですね。そのインデックスの構成比率とほぼ同じ配分でファンドの銘柄を組入れるため、銘柄を入れ替える頻度も低く、また、情報を集めて銘柄を選別するアクティブ型のようなファンドマネージャーの腕のふるいどころがあまりないため、ファンドの運用コストも低めになっています。
ビギナーにとって、国内株式インデックスファンドから入るメリットは2つあります。
まず1つは、株価指数の情報は日々のニュースでも耳に入りやすく、細かく基準価額をチェックしなくても値動きをつかみやすく、また、なぜ上がったのか、下がったのかなど、値動きの理由もわかりやすいという点。また、運用コストが低いことで、販売手数料がかからない「ノーロード」タイプが多かったり、信託報酬と呼ばれる保有しているとかかるコストが低いのも、メリットに挙げられます。
では、ビギナーにとってのデメリットは何かあるでしょうか。
まず、その日経225等のインデックスが下落すると基準価額もストレートに下落する、ということでしょうか。そういう意味では、世界の株式と債券に分散投資するグローバル・バランス型のような安定性という意味では今1つ、ということになります。もう1つあえて挙げるのであれば、基準価額が日経225等のインデックスに連動することを目指しているため、これらを超える運用の可能性はほぼない、という点でしょうか。いずれも、デメリットというほどの内容ではありませんが。
「ビギナーはバランス型」のメリット・デメリット
ビギナーの「最初の1本」には、グローバル・バランス型がいいという方もいます。グローバル・バランス型とは、世界の株式と債券に分散投資するファンドですが、商品によって、投資する対象国や、株式と債券の割合などは異なります。国を分散し、しかも、株式と債券に分散投資することで、リスク低減が図られ、安定した運用成果を目指すことができる、というのがグローバル・バランス型です。ただし、このタイプの多くはアクティブ型であり、ファンドマネージャーの作業が多くなる分、コストは高めになるのと、世界への分散なので、為替リスクがあることも頭に入れておく必要があります。
では、ビギナーが初めの1本として、グローバル・バランス型を選ぶメリットはなんでしょう? まずは、安定性を挙げることができるでしょう。A国の株が低迷しても、B国の株やC国の債券その他が好調であれば、運用は安定します。ファンド自体がリスク分散を実現した金融商品なのですが、このグローバル・バランス型はさらに分散が図られていて、「理想的なファンド」とまでいう人もいます。リバランス(ファンドの資産配分が当初予定した配分比率から変化した場合に元の比率に戻すこと)などもファンドマネージャーが見てくれるので、買ったあとで、場合によっては忘れていても大丈夫なファンドといえます。
逆に、デメリットはというと、まず、コストが高めであることが挙げられます。それだけ運用に手間がかかることを理解して、納得をして投資することが大事ですね。
もう1つが、ビギナーということで、「勉強をしたい」という意欲がある人は、ちょっと工夫が必要ということです。この商品の基準価額の推移を追っていても、「なぜ下がったのか」「なぜ上がったのか」の理由はわかりにくいからです。為替の影響なのか、組み入れているA国の投資環境が変わったからだとか、調べないとわかりにくい。「勉強より、放置しておけることにメリット感じる」という方には、むしろメリットかもしれませんが。
なお、グローバル・バランス型で投資をして「勉強をする」方法として、投信スーパーセンター内の「比較グラフ」を活用する方法があります。各市場の代表的指数と、そのファンドを折れ線グラフで視覚的に比較することができて、どの市場が上がっているのか、落ちているのかなどをチェックすることも可能です。
最初に運用に回せる資金が10万円あったとして、「最初の1本」として、全額を1本に投入する必要はありません。例えば、インデックスファンドとグローバル・バランス型に5万円ずつ分けて投資をするのも一法でしょう。ご自身に合った方法を検討してみましょう。ではまた次回。
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マネーカウンセリングネットWealth共同主宰/AFP
豊田 眞弓
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経営誌や経済誌のライターを経て、1995年より独立系FP。リカレントにより、2004年、早稲田大学政治経済学部卒。現在は、2001年に開設した『マネーカウンセリングネットWealth』を基盤に個人相談業務を行うほか、雑誌やサイト等への寄稿・監修、セミナー講師等で活動している。 All About(オールアバウト)「子育てにかかるお金」のガイドや、子どもと大人のマネー知識を啓発する活動にも携わる。TOKYO FM「タペストリー」Money☆InMyLife 準レギュラー出演中。 今の生活を楽しむとともに、「こころとふところのWealth」で未来を拓くことの大事さも訴える。 著書(共著):『今日からのお金持ちレシピ』(明日香出版社)、『サラリーマンの家計簿』(実業之日本社)、『マイホーム賢い人はこうして買う!』(PHP研究所) その他。 ブログを公開中 |
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本ページの掲載内容は、寄稿された執筆者の考え方や見方を紹介するものであり、当社が特定の金融商品や投資信託の個別銘柄を勧誘・推奨するものではありません。 |
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