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10月26日号 やや回復の兆しが見えてきた新興株市場の行方
新興市場にやや回復の兆し
昨年1月頃から低迷が続いていた新興株市場(東証マザーズ、ジャスダック)に、このところやや回復の兆しが出てきています。例えば、東証の新興企業向け市場、マザーズに上場する全銘柄を対象とした東証マザーズ指数は、9月18日の安値620.42から10月11日の高値881.81まで+42.1%上昇しました。ジャスダック証券取引所に上場する全銘柄を対象としたJASDAQインデックスも9月25日の安値69.57から10月11日の高値79.39まで+14.1%の上昇となりました。
また、新興企業株に対する投資家のスタンスを占う上で注目される新規公開株の動向をみると、8月9日から9月19日に上場した7社は全て上場後の初値が公募価格を下回ったのに対して、その後10月19日までに上場した6社は上場後の初値が公募価格を上回っています。
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最近の上昇は、自律反発の範囲か
もっとも、新興企業株の最近の上昇が本格的な回復の始まりとは考えにくく、結論的には2006年1月以来の低迷からの自律反発にとどまると考えられます。
11月以降、3月期決算企業の2008年3月期の中間決算発表が始まりますが、新興市場銘柄の場合、東証一部上場銘柄に比べ、期初の予想に対して業績が上方修正される可能性は低いとみられます。
東証マザーズ指数の予想EPS(1株当り利益)は、業績予想が強めの傾向のある新規公開株が加わっている効果で増加しているものの、継続的にデータのとれる既存の3月期決算企業ベースでは期初の予想増益率は+52.4%(2008年3月期、経常利益ベース、以下同)に対して、直近が+55.3%とさほど上方修正されていません。また、JASDAQインデックスベースの予想EPSは上昇幅も小さく、3月期決算企業の予想増益率は期初の+21.0%から、直近で+19.2%へ低下しています。こうした背景には、新興市場銘柄は低成長が続く内需の依存度が高いこと、収益基盤が脆弱なこと、さらに、主力業種であるインターネット、携帯電話関連が成熟期に入ってきていることなどが挙げられます。
ちなみに、2007年3月期決算(実績)では、東証1部の実績が期初の予想を上回ったのに対し、JASDAQ、東証マザーズは期初予想を下回っています(東証マザーズは減益)。新興企業については、2008年3月期以降も決算の訂正や短期間での業績の下方修正がみられる可能性が考えられます。
こうしたことから、業績面では、外需が好調で、今後の上方修正が期待される東証1部上場の大型株との格差は再び鮮明になっていくものとみられます。
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